実績・活動記録

Works

ZERO INCIDENT WORKSHOP2026.05.22

【活動報告】ZERO INCIDENT WORKSHOP vol.02 低山の危険性とレインウェア・「迷い」に気づく力

第2回 ZERO INCIDENT WORKSHOP を、奥多摩・鳩ノ巣で開催しました。
先月に続き2回目の開催です。今回は参加者も増え6名での開催となりました。

今回の6名は登山、トレイルラン、ロードからトレイルにチャレンジする方、スパルタンレースからトレイルランへ挑戦する方など、背景も目的もさまざまでした。

違う入口を持つ人たちが、同じ「山」を前にして同じテーブルに着く。これがこのワークショップの面白さであり、価値だと改めて感じました。同時に6名くらいの開催でないと参加者に対しても満足いく対応ができないということも改めて感じました。

今回のスタッフ

ちょうど奥多摩であの遭難事故があった時から1年という節目でもあります。
今回はスタッフとして3名に入ってもらいました。

  • 海くん
  • いつもお世話になっているオリエンティアのタカさん
  • ヨガのワークショップの知見をたくさんくれる かなっち

タカさんの話は「地図の見方」についてのお話でした。

それぞれが違う視点を持っていて、参加者にとっても「安全」を多面的に捉える時間になったと思います。

今回のテーマ|低山の危険性と、レインウェアの手入れ

今回のテーマは大きく2つ。

  • 低山の危険性(低いからこそ油断しやすい、でも事故は多い)
  • レインウェアの手入れ(持っているだけでは意味がない。「機能する」状態にしているか)
様々なレインウェアを比べてみましょう!

前回の内容から少しアップデートして、「低山で起きやすい事故の構造」「迷いに気づくためのポイント」「迷った時の初動」などを整理してお話しました。

地図の話|スマホ(ジオグラフィカ)+紙地図の重要性

ZERO INCIDENTでは、まずはスマホに地図アプリ(ジオグラフィカ)を入れるところからお伝えしています。現場で「今ここが分かる」ことは強い。

一方で、タカさんからの「地図の見方」の話を聞いて、改めて思いました。

紙地図とコンパスが使えることは、やっぱり大切。

話が紙地図、コンパスなどにまで及ぶと参加者の皆さんの頭に「?」が出ていました。
自分自身も紙地図やコンパスを使う場面はありますし、コンパス直進などの技術もあります。ただ、もっと細かく学び直したい。要望があれば、今後はタカさんに「紙地図・コンパス」のパートを増やしてもらうのも良いなと感じています。

ワークセッション|家族が残されるということ、登山届という「当たり前」

その後はワークセッションとして、ふみくんに今の状況なども含めて少し話してもらいました。

「家族が残されると何が起こるのか」「そうならないためにはどうすればいいのか」。

そして、やはり避けて通れないのが登山届です。
“出すべきだ”ではなく、“なぜ出しておくべきか”を、参加者みんなで言葉にする時間になりました。

会場からも質問が出て、有意義な30分だったと思います。

昼食のあと、いよいよ山へ

昼食を取った後はいよいよ山に入りました。

ここは反省点でもあるのですが、「こんなに本格的な山なのか」という声もありました。事前にしっかりお伝えしきれていなかった部分があり、申し訳ありませんでした。

ZERO INCIDENTは、机上の安全講習ではなく、実際の地形・道・分岐・迷いやすさを教材にして学びます。

今後も現場感のある内容で進めていくので、参加される方は登山靴や登山装備、またはトレイルランの準備で来てください(トレイルシューズ推奨)。

フィールドで伝えたかったこと|道を外すと「道が分からなくなる」

今回は「山で目立ちやすい色」などの話も交えつつ、みんなで歩きました。

山に慣れていない方もいたので時間は少しかかりましたが、そこは安全最優先。スタッフ3名体制で対応しながら進めました。

印象的だったのは、参加者のこの言葉。


「今まで何も考えずに歩くことが多かったけどこんなにも注意するべきところはあるんですね。」

実際に登山道を外れてみると、ほんの数十メートルで「登山道がどこか分からなくなる」感覚が出てきます。
この“体感”は、座学だけではなかなか伝わりません。

次回以降の予定|5月は奥多摩、6月は女川(番外編)

次回の開催予定は以下です。

  • 6/27 女川(石巻/番外編)
  • 7/12 鳩ノ巣

女川では、三陸地方特有の「方角を見失いやすい地形」を扱います。
実は奥多摩でも、湖まわりの地形では迷い事故がとても多い。
土地が変わっても、迷いの構造は共通しています。

また、東北は「梅雨がない」と言われることもありますが、だからこそレインウェアを軽視しないでほしい
次回以降は、実際にレインウェアを持参してもらい、手入れの点検もやっていきます。

こちらからも、patagoniaのレインウェア、finetrackのレインウェアの違いなどを説明しつつ、可能な範囲で試着(男性M/L想定)も用意していく予定です。

最後に|「安全」を言語化し、体現する

安全というものは、言語化するのも、体現するのも難しい。
でも、少しずつ取り組んでいきます。


Ledlenserからもライトの提供等をしていただき、試灯会を行なっています。




デモ機をご提供いただいているAmazfit様からは T-Rex 3 Pro (48mm)を使用させていただいています。
こちらは有機ELが使われており、昼間でも(もちろん夜でも)とても視認性が高いのが特徴です。

みんなで笑って帰れるアウトドアスポーツを

参加してくれた皆さん、そして支えてくれたスタッフのみんな、本当にありがとうございました。