TTRC夏合宿サポートに行ってきました!
先週末はサポートをさせていただいているTTRCの夏合宿に帯同してきました。
場所は、GMOがネーミングライツを持つ「GMOアスリーツパーク湯の丸」。
全国のトップアスリートや学生チームが集まる、高地トレーニングのメッカです。
今回の合宿での私の役割は、トレーニングのサポートと安全管理、
そして「合宿だからこそできる学びの時間」をつくることでした。
走って、学んで、また走る。2日間の楽しい?きつい?合宿となりました!

【GMOアスリーツパーク湯の丸のトラック】
目次
初日はトラックインターバルから
初日のメニューはトラックを使ったインターバル。
平地よりも空気の薄い高地でのポイント練習は、心肺に大きな負荷!
少し走っただけで心拍数があが理、普段の練習よりワンランク上の集中が必要でした!

高地では「いつも通り」がなかなか通用しません!
同じ設定タイムでも身体へのダメージは大きく、回復も遅れます。
だからこそ、練習の合間の補給や体調の変化には、平地以上に気を配る必要があると感じました。
インターバル練習の引っ張りも担当し、つなぎ区間もしっかりタイム管理、心拍管理をすることをお伝えしました。
三角巾講座 ― 1枚の布はアウトドア究極のアイテム
今回は合宿というまとまった時間が取れる機会だったので、
1時間の三角巾講座を行わせてもらいました。
三角巾は、普段の生活ではまず使わない道具です。
しかしこの1枚の布は、折りたたみ方ひとつで姿を変えます。
腕を吊る。関節を固定する。傷口を覆う。圧迫して止血を助ける。
広げれば日差しや寒さから頭や首を守ることもできる。
道具が限られる山の中では、「ひとつで何役もこなせるもの」ほど価値があります。
その意味で、三角巾はアウトドアにおける究極のアイテムです!

【写真:三角巾講座の様子】
トレイルランナーの装備は年々軽量化が進んでいますが、軽さと引き換えに「何かあったとき」への備えは薄くなりがちです。ザックの片隅に三角巾を1枚。それだけで、仲間の転倒や自分のケガに対してできることが大きく増えます。
なかなか身につかないところでもあると思いますので、
YouTubeなどでうまく動画にしていけたらと思っています。
午後はトレイルジョグ!
午後はアップダウンのあるトレイルコースでのジョグ。天気は晴天とまではいきませんでしたが、寒くもなく暑くもなく、トレーニングにはちょうど良い時間でした。

湯の丸高原にはリカバリー/トレーニングに使えるトレイルコースが1000m/1500m/2500mといくつも設定があります。今回は2500mコースを3−5周しました。
夜はみんなで食事を囲みました、なかなかそんな機会もないのですが、何気ない会話の中にこそ、レースの経験談や補給の工夫など、チームの財産になる情報が詰まっています。
2日目は朝5時のウッドチップコースから
翌朝、私は5時から前日のウッドチップコースでランニング。柔
らかい足あたりのコースを朝の空気の中で走るのは、それだけで贅沢な時間です。
6時からは「朝の散歩に行こう」と、ホテルの周りをみんなでゆっくり歩きました。
身体を起こしながら、お互いのその日の体調を自然に確認できる、良い時間になりました。
山岳コースの付き添い誘導 ― 雲の中の湯の丸山
この日のメニューは、山岳コースと林道コースに分かれてのトレーニング。ホテルから湯の丸山頂までの往復コース(往復約4km・累積標高差約500m)の付き添い誘導を担当しました。

天候はあいにくの曇り。ずっと雲の中に入っているような状況で、眺望が開けることはほとんどありませんでした。それでも選手たちは、多い人でこのコースを6往復近く行き来しました。

高地での急登の繰り返しは、間違いなく厳しいトレーニングです。
それでも、すれ違うたびに互いに声をかけ合い、
チームの良い雰囲気のまま練習を終えることができました。
苦しい練習ほど、チームの空気がそのまま表れます。TTRCは最高の雰囲気のチームです!
雨が強くなったからこそ伝えたかった、レインウェアの鉄則
練習の終盤には雨が強くなり、身体が濡れる場面もありました。
こんな時こそ、レインウェアの使い方を見直すチャンスです。
チームの皆さんにお伝えしたのは、シンプルな原則です。
雨が降ってから着るのではなく、降りそうなら最初から着る。
暑ければ、その都度脱げばいい。
濡れてから着るレインウェアは、本来の性能を発揮できません。
そして山の上では、「もう少し我慢できる」と判断を先送りしているうちに、
身体はどんどん熱を奪われていきます。
低体温症は、濡れることから始まります。
先に着て、必要に応じて脱ぐ。この順番の方が、判断の間違いが起きにくいです。

昼前には雨も上がり、山頂では曇っているものの、遠くまで眺望がひらけたりと気温も上がってきてレインウェアを脱いでのトレーニング時間も長くなりました。
宿のご好意♨️!
14時ごろに走り終えたあとは、
宿のご好意でもう一度お風呂に入らせていただき、
さっぱりした状態で帰路につくことができました。
最後の方は再び強く降られたので体も冷えました。
体が芯から温まる温泉を利用できるのは最高です!
練習環境の充実だけでなく、こうした受け入れの温かさも、
湯の丸がトレーニングの聖地として愛される理由だと感じます。
サポートチームとして思うこと
合宿の目的は走力を伸ばすことです。
ただ、その足元には必ず「安全」という土台があります。
ケガや低体温症でシーズンを棒に振ってしまえば、どんなに良い練習も意味を失ってしまいます。
走る時間の合間に、三角巾の使い方を知る。
雨具を着るタイミングを見直す。
そのわずかな時間が、いつか自分や仲間の身体を守るかもしれません。
事故が起きないチームは、安心して追い込めるチームです。
TTRCの皆さん、2日間お疲れさまでした。