レッドレンザー💡に行ってきた。
わたくし、まっさん。
極度のライトオタクである。
これはもう隠しても仕方がない。
山が好きとか、救助がどうとか、トレイルランがどうとか、もちろんそういう話もあるのだけれど、そのさらに根っこにあるのは、たぶん「光を出す何かが好き」なのだと思う。
暗いところに、パチッと灯るあの感じ。
スイッチひとつで、世界の輪郭が急に戻ってくる感じ。
あれに、旅館のなんか壁にあった引っこ抜くと電気がつくあのクリプトン球のマンガン電池仕様のあの常備灯とか(わかる?!)、あんなのに子どもの頃からずっとやられている。

これな。
目次
昭和男子とマグライト
昭和生まれの男の子なら、たぶんみんな好きだったはずだ。
マグライト。

あの無骨な重厚な金属の塊。
重くて、硬くて、やたらと頼もしそうで、「これさえあれば何とかなるんじゃないか」と根拠なく思わせてくる存在。
特に一番デカいモデル。
あれについては、若い頃に「アメリカの警官が肩口で担いで持って、怪しい人間がいたらそのまま振り下ろすらしい」なんて話を聞いて、震えたものである。
ライトって、照らすだけじゃない。
昭和男子の脳内には、そういう無駄に強そうな道具への憧れが確かにある。
消防に入ってからも、やっぱりライトは装備だった
消防に入ってからも、やっぱりライトは必須だった。
当時、防塵防爆のベリカンライトを防火衣に忍ばせていた。今も売っているところがあるらしい。
あの頃は、あれを装備しただけで「ふふふ、おれもレベルアップしたな」と思っていた。
完全にドラクエである。
まだスライムしか倒してないのに、銅の剣を買っただけで強くなった気がする、あの感じだ。
消防という仕事は、暗い場所に入り要救助者を探すのが仕事である。
薄煙の中、建物の奥、そんなとこにいるはずもないのに、、、。
人は本当に、ろくでもないところで倒れ、挟まれ、迷い、傷つく。
そういう時、ライトはただの装備ではなくなる。
見えるか見えないか。
一歩進めるか止まるか。
その境界に、ライトがある。
そして行き着いたのが、レッドレンザーだった
だから、自然とライトにはうるさくなった。
もちろんライトオタクなので、レッドレンザーだけを見ていたわけではない。
ブラックダイヤモンドも触った。
ペツルも触った。
マイルストーンも、オーライトも、ひと通り触った。
というか、だいたい買った。
そして試した。
使って、比べて、良かったり、微妙だったり、「おお!」となったり、「惜しい!」となったりしながら、気づけば棚の中は小さな光の博覧会である。
去っていったライトもある。
手元に残っているライトもある。
なぜかもう使っていないのに手放せないライトもある。
ライトオタクの家には、“元カノみたいなライト”が何本かある。

その中で、自分がメインライトとして選び続けてきたのが、レッドレンザーだった。
理由はシンプルだ。
押せば点く。
そして、ちゃんと使える。
もう本当に、これに尽きる。
推しがウインクしてきたようなものだった
前に書いた25周年モデルのレビュー記事でも触れたが、自分にとってレッドレンザーの価値は、カタログスペックの派手さだけではない。
とにかく押せば点く。
このシンプルさが、何度も自分を、仲間を、要救助者を救ってきた。
そんな矢先に、レッドレンザー25周年モデルを使わせていただけることになった。
いや、そりゃ小躍りするだろう。
7年もファンだった推しが、急にウインクしてきたようなものである。
そんなもの、オタクはひとたまりもない。
というわけで、テンション高めに前回のレビュー記事を書いた。
そしたらその後、自分の周りでも10人くらいの仲間が「レビュー見てライト買ったよー」と声をかけてくれた。
中には、25周年モデルをまとめて3本買った強者Tさんみたいな人もいる。
何してるんですかTさん。いや、わかるけど。わかるけども。
「ぜひ押上のショールームに」だと?
そんなこんなしていたら、ある日、夢みたいな声がかかった。
「ぜひ押上のショールームにいらっしゃいませんか」
……えっ?
推しが、急に会ってくれるってこと?
マジで?
いいの?
そんなことある?
ということで、すぐスケジューリングして行ってきた。押上へ。レッドレンザーへ。

で、ピンポンして出てきてくれたのは、当たり前だけど普通のおじさんなのである。
……いや、そりゃそうだろ。
でも、こっちは勝手に“推しに会う”気持ちで行っているので、頭の中ではもうちょっとキラキラした何かを想像していた。
でも出てきたのは、普通に仕事のできそうな、落ち着いた、ニコニコした感じの良いおじさんである。
このギャップでまず一回笑う。
いやほんと、すみません。
でもその“普通のおじさん”たちが、あとでとんでもない熱量を見せてくるのだから面白い。
ショールームで騒ぎ回るおじさん、1名
今日は、その熱い気持ちをぶつける時だ。
そう思ってショールームに入った自分は、たぶんだいぶうるさかったと思う。
「おかけください」
と言われたものの座っていたのは最初の名刺交換の1分だけだ。

勝手に立ち上がり歩き回り、ライトを点灯し、
勝手に消灯し、
「うわ、すごい」
「なんだこれ」
「いいぞいいぞ」
「こんなんあったんだ」
と騒ぎ回る。
子どもか。
いや、たぶん自分は完全に子どもだった。

対応してくださったのは、マーケティングDTCマネージャーの野嶋さん、そしてビジネスデベロップマネージャーの栗原さん。
肩書きが長い。
長すぎる。
長くて強そう。
RPGならたぶん中ボスくらいの肩書きである。
しかし、やっぱりすごい人たちだった。
何がすごいって、ライトへの熱量が半端じゃない。
レッドレンザーだけが、ライトだけで勝負している
そりゃそうだ。
国内で、ライトを専門に売って、ライトだけで商売している。
ライトで勝負している。
それだけで飯を食っている。
そりゃ熱量が違う。

自分も今までいろんなライトを使ってきた。
ブラックダイヤモンドしかり、ペツルしかり、マイルストーンしかり。
どれもいいメーカーだし、それぞれ魅力がある。
でも、冷静に見てみるとどうだ。
ペツルには、ロープがある。
ピッケルがある。ヘルメットがある。ハーネスがある。
BDだってそうだ。
カラビナも、プローブも、トレッキングポールも、いろいろある。
ライトはそのラインナップの一つだ。
マイルストーンに関しては、最近もう、オシャレなライトニングなんちゃらと書いた気の利いた帽子とかアパレルの印象の方が強くなってないか?
いや、もちろんそれもいい。なんならTシャツ持ってる。
いいんだけど、こっちはライトオタクなのである。
光を見せてくれ、光を。
で、レッドレンザーはどうだ。
目を凝らせども凝らせども、ライト以外の商品がない。
ないのである。
徹底しているのである。色は黒のみ。可愛くもなんともないぱっと見全て同じ、少し大きさが違う、くらいしかわからない。そんな塊を並べているのである。

そうだ。この男たちは押上の空を日々照らしながら、レッドレンザーみたいなカラーの赤い椅子が並んだショールームから見えるスカイツリーを夜な夜な「今日もいい光だな……」とか言いながらライトを点灯させたりしつつ、きっとニヤニヤしているのだ……!
たぶん違う。
でも、もうそうとしか思えない。

灯台下暗しとはこのことだった
灯台下暗しとはこのことだ。
いやほんと、自分はずっとH8Rを愛し、愛し、愛し続けてきたのだが、ショールームに行ってみたら「え、こんなのあったの?!」の連続だった。
まずハンドライトではP5R。
これがまた絶妙で、
「こんなハンドライトあったらいいな」
が、そのまま形になっている。
乾電池も充電池もどちらもいける。山小屋でも普通の電池なら売ってる。
しかも99g。
軽い。
軽すぎる。
これ、救助でも普段使いでも、防災でも、トレランでも、高齢者が家に置いておく一本でも、全部ちょうどいいところを突いてくるじゃないか。
さらにP6R。
18650電池が共通で使える。
いや、あるなら言ってくれよ。欲しかったよ。
なんで今まで黙ってたんだよ。
完全に灯台下暗しである。
自分、いちばん好きなメーカーの足元を全然見ていなかった。
ヘッドライトでもそうだ。
「こんなのあったらなー」と思っていたものが、普通にあった。
NEO1R。
おお、これだよこれ。
こういうの。
軽くて、シュッとしていて、ランでも使いやすそうで、でもちゃんとレッドレンザーの思想が入っている感じ。デザインセンスもカクカクしてて、うん、す、好きな人はいるとおも、おも、う、。
で、「ペツルのビンディも、いよいよ過去のものになりそうだな……」なんて思っていたら、専用充電器?マグネットだと?
むむむ。
そこは一筋縄じゃいかない。
ビンディと一緒に過去のもの……に、おっと言い過ぎは良くない。
ライトに情熱をかけるおじさん、3人
たぶん普通の見学者ではない。
しかし野嶋さんも栗原さんも、そんな自分の暑苦しいライト談義を、ちゃんと受け止めてくれた。
ありがたい。
というか、この二人もだいぶライトに人生をやられている人たちである。
そうでなければ、あそこまで楽しそうにライトの話はできない。

机の上には、自分が持ち込んだ愛すべきライトたちがずらりと並ぶ。
BD。
ペツル。
マイルストーン。
オーライト。
そしてレッドレンザー。
ライトに情熱をかけるおじさんが3人。
昼を過ぎても、ひたすら語る。
つける。
消す。
照らす。
比べる。
また語る。
何をやってるんだろうこのおじさんたちは。
でも、こういう時間って最高なのだ。
同じものを好きな人間同士でしかできない会話がある。
しかもそれが、ただの趣味話ではなく、安全や現場や命の話にまでつながっていくから面白い。
ライトは、安全そのものだと思う
自分は、やはり安全にはライトが絶対に必要だと思っている。

レッドレンザーは、もはや工業用ライトとしての絶対的な信頼性がある。
正直なところ、「登山やトレラン用のライトなんて作らなくても、もう十分商売できるんじゃないか」とすら思うくらいだ。
でも話を聞いていると、彼らが目指しているのはそこだけではないのがわかる。
みんなの安全。
みんなの安心。
命を守るためのライト。
もっと多くの人に持ってほしい。
必要な時に、ちゃんと手に取ってほしい。
そういう気持ちが、ビンビン伝わってきた。
ここが、すごくよかった。
単に「明るいですよ」「売れてますよ」ではない。

光があることで防げる不安。
見えることで防げる事故。
押せば点くことで守れる命。
そのあたりまで、ちゃんと視野に入っている感じがした。
ライトが照らすのは、山だけじゃない
だから、自分の中ではここから先の道筋も少し見えてきた。
トレイルランとか登山だけではなくて、例えば奥多摩のように、インフラがダウンすると一気に“ただの暗闇”になってしまう地域。
そういう場所の暮らしを支えるライトとして、もっと提案できるのではないか。

高齢者が、玄関や冷蔵庫の横に安心して置いておける一本。
停電時でも慌てず使える一本。

子どもたちが、簡単に手に取って、
「困った時はライトをつける」
「人に向けない」
「助けが必要な時は光で知らせる」
そんなことを学べる“ライ活”みたいなものがあってもいいんじゃないかと思う。
光の教育。
安全の教育。
それはたぶん、思っている以上に大事だ。
焼肉屋で牛タンカレーを頼む熱いおじさんたち
昼をとうに過ぎ、昼休みも終わってしまった頃。
さすがに語り尽くしすぎた、ということで、
とりあえず飯、行きましょうか。
となった。
で、お昼ご飯は焼肉屋である。
暑い。
どれだけ暑いんだ、この男たちは。
ライトの話をして、未来の安全を語って、そのまま焼肉に行く。
しかも仲良く3人で牛タンカレーを注文。

なぜだ。
焼肉屋に来て、なぜ3人とも牛タンカレーなんだ。
もはや意味がわからない。
だが、そういう意味のわからなさも含めて、なんだかとてもよかった。
そして食事の席でも、
「でもH8RとP7Rしか売れないんですよね」
なんて話が出てきたりする。
いやいやいや。
それ、灯台下暗しすぎるだろ。
こんなに良い製品が他にもあるのに。
もっと言ってくれ。
もっと出してくれ。
もっと照らしてくれ。
灯台下暗し、しかし未来は明るい
まぁ、とにかくライトメーカーだけあって、照らす未来は明るい。
これはうまいことを言ったつもりではなく、本当にそう思っている。
レッドレンザーの光は、ただ物を照らすだけではない。
現場を照らす。
山を照らす。
家の玄関を照らす。
停電の夜を照らす。
迷った子どもの足元を照らす。
帰りの遅い高齢者の手元を照らす。
そして、もしかしたらこれからの安全教育の道筋まで照らしてくれるかもしれない。
そんなことを考えながら、押上をあとにした。
レッドレンザーさん、ありがとうございました

まさか推しに会いに行って、こんなに深い話になるとは思わなかった。
でも行ってよかった。
心からそう思う。
灯台下暗し。
ずっと推していたつもりで、まだ知らない光がこんなにあった。
そして、未来は明るい。
いや、明るくしていける。
そんなことを思わせてくれる、最高に楽しい一日だった。
レッドレンザーさん、今回はお招きいただき、本当にありがとうございました!